3月18日にフォーブス誌が毎年恒例の「世界億万長者ランキング」の2020年版を発表しました。
そして5月、富裕層を調査する会社「Wealth-X」が「ビリオネア調査」の結果を発表した。
その調査によりますと、国ごとのビリオネア数では、日本はTOP10にすら入っていないことが分かりました。
日本といえば、世界第3位の経済大国です。
世界には20代、30代の若くして10億ドル以上を稼ぐ有望な経営者が数多くいます。
なぜ日本には若きビリオネアが誕生しないのでしょうか?
その背景には日本独特の企業文化があった?
日本は富豪ランキング圏外!
まずは今年発表されたフォーブス誌による世界億万長者ランキングのTOP14までがこちらです。
1位ジェフ・ベゾス(米国、アマゾン創業者 56歳)約16兆4000億円
2位ビル・ゲイツ(米国、マイクロソフト創業者 64歳)約12兆円
3位マーク・ザッカーバーグ(米国、フェイスブック創業者 35歳)約9兆3300億円
4位ウォーレン・バフェット(米国、バークシャー・ハザウェイ代表 89歳)約8兆2700億円
5位ラリー・エリソン(米国、オラクル・コーポレーション共同設立者 75歳)約7兆4000億円
6位スティーブ・バルマー(米国、マイクロソフト元CEO 64歳)約7兆2600億円
7位ラリー・ペイジ(米国、グーグル共同創業者・元CEO 47歳)約7兆1000億円
8位セルゲイ・ブリン(米国、グーグル共同創設者 46歳)約6兆9300億円
9位マイケル・ブルームバーグ(米国、ブルームバーグ創業者 78歳)約6兆6000億円
10位マッケンジー・ベゾス(米国、小説家、ジェフ・ベゾス元妻 50歳)約5兆3400億円
11位フィル・ナイト(米国、ナイキ創業者 82歳)約4兆5000億円
12位イーロン・マスク(米・加・南ア、スペースX共同創設者CEO 48歳)約4兆2500億円
13位シェルドン・アデルソン(米国、ラスベガス・サンズ会長・CEO 87歳)約3兆6000億円
14位マイケル・デル(米国、デル・コンピュータ創設者、会長兼CEO 55歳)約3兆3500億円
世界的な富裕層が軒並み名を連ねています。
日本の富裕層では39位にファーストリテイリング柳井正会長兼社長(約2兆4200億円)、47位にソフトバンク孫正義会長兼社長(約2兆2300億円)、51位キーエンス滝崎武光取締役名誉会長(約2兆1500億円)がランクインしていますが、4人目となると、299位まで落ちてしまいます。
こちらが日本の富裕層の順位です。
年齢に注目して見てください。
日本の20代、30代のビリオネアは1人もいません。
40代でもZOZO創業者の前澤友作氏(約2140億円)、サイバーエージェント藤田晋代表取締役社長(約1072億円)の2人しかいません。
そして、富裕層を調査する会社「Wealth-X」が発表した国ごとのビリオネア数がこちらです。
1位米国(680人)
2位中国(338人)
3位ドイツ(152人)
4位インド(104人)
5位スイス(99人)
6位ロシア(96人)
7位香港(93人)
8位英国(90人)
9位タイサウジアラビア(62人)
9位タイアラブ首長国連邦(UAE、62人)
世界3位の経済大国であるにも関わらず、日本は圏外となっています。
その理由としては、若くしてビリオネアになる日本の有望な若者が全くいないことも大きな要因となっています。
日本にはなぜ有望な若い“ビリオネア“が出てこないのか
なぜ日本には20代、30代の若いビリオネアが中々誕生しないのでしょうか。
20代だけでも世界を見渡せば、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、Snapchatのエヴァン・シュピーゲルやボビー・マーフィー、Googleのセルゲイ・ブリン、最近でいえばカイリーコスメティックスのカイリージェンナーなど、日本でいえば若い前澤友作さんみたいなビリオネアがうじゃうじゃいます。
まず挙げられる点としては、プレジデントオンラインの調査によると、日本は「ビッグスケールの世界企業を創業・発展させた存命者が極めて少ない」といった理由があるという。
また、インターネットやSNSなどの意見を見てみると、
日本社会は、かつてホリエモンもボコボコにした。「ボコボコ大好き!」の国民性だ。そうやって「凡庸への道」をまっしぐらに走ってゆくわけだ(笑)😆
— じっちゃま (@hirosetakao) June 10, 2020
そう。日本は、変わらない。だから自分が変わるしかない。俺が日本出たのも、つまるところそーゆーこと。 httpss://t.co/LxIQbBuizw
— じっちゃま (@hirosetakao) June 10, 2020
全然優秀じゃないです、集団としての日本人は。リーダーシップがデタラメだから。 httpss://t.co/0w6N6ajxir
— じっちゃま (@hirosetakao) June 12, 2020
日本社会そのものがイジメ社会。
・出る杭は打たれる
・臭い物に蓋をする(イジメを隠蔽)
・自分が被害を受けないとイジメや差別を止めない
・加害者ではなく被害者が叩かれる
・「今だけ、金だけ、自分だけ」の人が多い
・他人と違う人がいるとやたら叩くこれだけあると問題解消も困難。
— 凡人エリック (@No_Zey_2020) June 15, 2020
「日本人感」ってなんだろ、差別、捏造、隠蔽、忖度、収賄、村八分、同調圧力、寸借詐欺、居直り強盗、税金泥棒、「普通の日本人」ながめるとここら辺だろうな。
— ますやま (@askrec) June 16, 2020
出る杭は打たれる文化。
私は堀江さんや前澤さんのような経営者の方に魅力を感じます。
多様化している社会の中で、いつでも自分自身の常識を疑う事を怠らない大人でいたいです☺️— いちごちゃん🍓 (@CMnGTqkmZNeat1L) May 16, 2020
「日本はみんなで仲良くしようとする国」といった意見や、村社会の日本では「出る杭は打たれる」から、といった理由で富豪が出にくいという声もあります。
また、その原因は戦後にまでさかのぼり、GHQによって財閥が解体され、農地が解放されて再分配されたりした過去が背景にあるという意見もあります。
実際に日本で一番若いビリオネアである前澤さんも過去にこんなツイートをしていました。
出る杭は打たれる、ということなので、出過ぎた杭は打たれない、ってなるまで出てしまおう。何事も突き抜けてしまえばね。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤 友作 (@yousuck2020) July 23, 2018
前澤さん曰く、出る杭は打たれる、それなら打たれないくらい出過ぎればいいと。
同じく当時様々なビジネスに手を出していた武井壮さん曰く、前澤さんはZOZOを創業して間もない頃、色々なアパレルブランドに交渉に行っては何度も失敗し、それでも心折れずに何度も何度も交渉に行っていたことで、当時からアパレル界にとんでもない若者がいると有名だったと発言しています。
前澤さんを潰しにかかる人もいたでしょうが、それでも折れずに、寧ろ出過ぎるくらいの強さがビリオネアになるには必要不可欠ということが教訓として分かります。
話は変わりますが、前澤友作氏といえば、電通などと同じく、国や天皇家とズブズブの関係で、もれなく日本を牛耳る一族の人間だという証言があります。
彼らは一族の中だけで、利益を分け合い、私腹を肥やしており、日本は一部の人間たちだけが儲かるシステムとなっており、そのような人脈がない人間はそもそもビリオネアにはなれないのでしょうか?
興味深い記事なのでこちらもどうぞ
また、日本経済新聞の調査によると、日本でビリオネアが少ない点として、ビリオネアの多いアメリカと少ない日本のペイレシオを比較。
ペイレシオとは、「経営トップの報酬(ペイ)が自社の平均的な従業員の何倍かの比率(レシオ)を表す」ことで、日本と比べ、米国企業ではトップの報酬が驚くほど高額で、従業員との差が大きいことがはっきりと分かる。
例として、富豪ランキング1位のジェフ・ベゾス氏が運営するアマゾンでは、トップの報酬は従業員中間値の59倍だという。
一方で、日本の場合、ソフトバンクを例にあげると、ペイ・レシオは12倍とかなり倍率が低いことが分かります。
日本経済新聞はこうした事実を踏まえ、
こうした差が「社会不満や政治対立を深刻にした側面はある。だが、日本の場合は逆に、強すぎる横並び意識が将来の成長を阻害しかねない」と指摘している。
ムラ社会特有の強すぎる横並び意識というのが、日本に若いビリオネアが少ない理由の1つとも言えそうだ。
また、日本にビリオネアが少ないということを、海外の人はどう分析しているのでしょうか?
ITmediaビジネスONLINEに海外の記事やフォーラムなどで議論されているものをまとめた記事が載っていました。
それによると、日本は集団を大事にするから、というものや、米国のような個人主義は歓迎されない、といった指摘もある。
また背景には日本の雇用文化があり、1つの会社で勤め上げることがいいとする考え方が残っていたり、大きな企業なら組織への忠誠心が強いとの見解もある。
事実、以前ほどではないにせよ、職務経歴で転職回数が多いと転職の際にマイナスに作用する場合もあるだろう。
米国で富豪リストのトップに名を連ねるアマゾンのベゾス氏やFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏といった人たちは、起業してのし上がってきた人たちだ。だが日本の場合は、社内で勤め上げる人が多いため、アイデアや“起業精神”を企業が吸い上げてしまっているケースがあると指摘する、米国人と思われる人のコメントもインターネットのフォーラムにはあった。としている。
ここまでをまとめますと、日本に若きビリオネアが誕生しない理由として、日本人の気質や企業文化によるものが大きいという結果に至りました。
まとめ
もっとおれこそはという気概を持ち、ニーズを読みとる共感力や誰も思いつかないような想像力(創造力)やアイデア、仕事への情熱、リスクや困難に立ち向かえる勇気、叩かれても屈しない強さ、それを実現してみせるといった行動力。
そんな有望な若者がいれば、日本の高齢な富裕層たちも喜んで投資すると思います。
前澤さんなんてそんな夢のある若者の話を聞いたら、ニッコニコして投資する姿が容易に想像出来ますよ(笑)
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